はじめてのお遍路さん

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お遍路さんの身支度

お遍路さんの白い衣装は死装束に由来するとも言われ、昔はどこで行き倒れても良いようにと死を覚悟して旅立つほど危険を伴う道のりでした。今では、お遍路の目的も多様化し、日本全国からの幅広い年齢層のお遍路さんで遍路道は年中賑わっています。また、お遍路の方法も、徒歩、自転車、自家用車、タクシー、旅行会社のツアーバス等様々です。札所によっては急な坂道、階段を通らなければ行き着くことが出来ないところもございますので、動きやすい服装を心がけてください。


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最低限必要なもの

お遍路はお寺を参拝して回ることに他なりません。
ここでは、参拝の必需品と当店がお勧めする最低限の身支度についてご紹介します。

納札(おさめふだ)

お遍路さんにとっては名刺のようなものです。参拝した際に本堂と大師堂に一枚ずつ納めますので、88ヶ所を一周するのに最低でも176枚必要になります。また、道中、お接待を受けた際には、感謝の意味を込めて相手に渡す習慣もあります。

経本(きょうほん)

般若心経、大師御宝号等、参拝に必要なお経が載っています。お経は暗記していても、「読経」にあたっては、経本を開いて読むのが正しいとされています。

線香、ローソク

各寺の本堂と大師堂にお供えします。ローソクは1本ずつ、線香は三本ずつお供えします。「身、口、意」の三業を清める、或は、「過去、現在、未来」に一本ずつ供える等、諸説あります。

数珠(念珠)

昔からお四国の巡礼には108個の珠からなる本連の念珠を持つのが一般的です。珠を一つ繰るごとに仏を念ずることから念珠とも呼ばれます。

金剛杖(こんごうづえ)

弘法大師の化身とされています。お遍路中は、弘法大師といつでもどこでも一緒という意味のお遍路さんの心の支えとなる言葉「同行二人」。四国遍路では、同行二人のシンボルとして金剛杖を携えて巡拝することに大きな意味があります。

輪袈裟(わげさ)

略式の法衣です。仏様に会う際の正装と考えられ、お遍路にも欠かせません。トイレに入る際、食事の際は首から外します。

白衣(はくい、びゃくえ)

白衣はお遍路さんのトレードマーク。白衣を着ていれば、四国ではお遍路さんと認識されやすく、地元の方とのコミュニケーションにも役立ちます。


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納経に必要なもの

参拝すると各寺の納経所で、納経帳等に御本尊等の墨書と御朱印をいただくことができ、多くのお遍路さんにとって、これを集めるのが大きな目的となっています。納経のための用品には、主に以下の4種類があります。全てを集める方もいますが、どれを集めるかは自由です。納経帳は持ち運びにも便利で、二巡目以降重ね印も出来ますのでほとんどの方が納経帳に墨書・御朱印を集めておられます。

納経帳(のうきょうちょう)
納経料:1ヶ寺あたり300円

大きく分けて普通サイズとミニサイズの2通りのサイズがあります。歩いて巡拝される方には、かさばらないミニサイズが人気ですが、普通サイズの納経帳に納経をいただく方が墨書を大きく書いていただけるため、普通サイズをお勧めしています。

納経軸(のうきょうじく)
納経料:1ヶ寺あたり500円

お納経帳と同じように、専用の掛軸に御本尊、山号・寺号等の墨書、朱印をいただきます。満願の際は表装し、家宝としてください。

御朱印用白衣(ごしゅいんようはくい)
納経料:1ヶ寺あたり200円

「道中衣」として通常の参拝時に着用するものとは別に、御朱印をいただくための白衣で、各寺の御詠歌が印刷されています。墨書はせず、御朱印のみ押していただきます。満願して冥土への晴れ着とします。

御詠歌布(ごえいかふ)
納経料:1ヶ寺あたり200円

各寺の御詠歌がプリントされた布で、満願して亡くなった際にお棺の中に入れます。


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お気軽にご相談ください

旅行会社が主催するバスツアーに参加する方、マイカーで廻る方。全行程を歩いて、或は自転車で廻る方。お遍路を廻る方法というのは人それぞれです。それぞれに装備、身支度が違って参ります。例えば歩き遍路は足のトラブル対策が大変重要ですし、荷物の量、重さなどにも十分気を付けなければなりません。どの方法で遍路をするかを決めて、必要なものをご準備ください。ご不明な点は、当店までお気軽にご相談ください。